お知らせ

 2020年度から東京都で、「ソーシャルファーム」という新しい制度が始まりました。障がいを持っていたり、長期の引きこもりを経験していたり、ひとり親の世帯だったりと、一般企業での就労に困難を抱えている人を、全体の従業員のうち20%以上雇用している企業をソーシャルファームとして認証し、その企業に対して支援を行うという制度です。ヨーロッパや韓国などでは広く普及している制度ですが、遅ればせながら日本では東京都が初めて導入することになったのです。

 認証審査の透明性や補助金の配分の仕方、就労困難者の認定の仕方など、多くの問題を抱えている制度ですが、このような制度が発足したこと自体は、大変画期的なことです。あうんはこれまでの実績を評価されたのか、2021年3月5日に初年度の認証を受けた3事業体の一つとして、ソーシャルファームの認証を受けることとなりました。

 認証を受けたからといってあうんのあり方が変わるわけではなく、金銭的な補助もそれほど期待はしていません。むしろ制度の中に入って、ソーシャルファーム制度をよりよい方向へ改善していくことができればと願っています。また私たちが、この認証をきっかけにより幅広い団体のモデルとなり、私たちの団体のようにゼロから事業を立ち上げようとしている団体が、よりスムーズに自立していけるようになることを、強く期待しています